という事で記事篇です。

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今月は何といってもMR.BIG。ヤングギターの後半まるごと100%ポール・ギルバートですがそれ以外の巻頭のMR.BIG特集もページを割いています。まずはポール先生にビリー先生も同席してのインタビューですが前作から3年ぶりのアルバム発売という事でその間にどういう事があったのかから始まりアルバム制作について、各楽曲の解説を行っています。制作秘話ではパーキンソン病を患っているパット・トーピーは演奏はしないもののスタジオに同席して意思決定をするという立場で参加している事に彼らの絆の強さを感じました。そしてDLC連動の奏法特集がありギタースコアでは新譜からDefying Gravityが掲載されています。

今月はライヴ関連の記事が多數ありました。サンタナ御大のライヴレポ&機材紹介、リッチー・コッツェンのライヴレポ、アンスラックスがゲスト参加のメガデスの来日公演のレポと機材紹介、インタビューはメガデスのみで前日のライヴを振り返りつつキコ先生が加入してからのメガデスの事を語っています。フェア・ウォーニングのライヴはデビュー25周年を記念した特別なものでそのレポとヘルゲ・エンゲルケのインタビューが掲載されています。そしてラウドネスとアウトレイジが主催のメタルフェスのLOUD∞OUT FEST2017のライヴレポもありました。

インタビューは妖精帝國、BanG Dream!のガールズバンドユニットPoppin’Partyのギターヴォーカルの愛美さん、DLCにも登場した井上銘氏、Leda氏、バンド「スローター」のヴォーカリストのマーク・スローターがソロアーティスト&ギターリストとして登場しています。

忘れてはいけないのが4月に急逝したアラン・ホールズワース先生の追悼特集。最初はネットメディアMusicguy247が今年の3月に掲載したインタビューで内容はギターを始めた頃の事や初めてバンドを組んだ時の事から順を追って振り返りつつ使用機材を振り返ったり最近の活動についても語っていました。他にもホールズワースバンドのドラマーのヴァージル・ドナティがホールズワース先生について語っていたり歴代のメインギターを紹介したり名盤10枚を紹介していたり現役ギタリスト達の追悼メッセージが紹介されています。最後には奏法特集としてヌーノ・ベッテンコート、アレックス・スコルニック、ジャッキー・ヴィンセント、藤岡幹大氏らによるU.K.のIn The Dead Of Nightの分析と一部のフレーズのTAB譜が掲載されています。スコアのコーナーにはThree Sheets To The Windのスコアも掲載されています。

連載講座では初心者向けのYG式ギター事始め帖の今回のテーマは音楽理論の超ベーシック編という事で初歩の初歩のドレミファソラシド(CDEFGABC)をギターで弾くというもの。ドレミファソラシドはいわゆるCメジャースケールで基本中の基本なので押さえる場所を覚えて今度はラシドレミファソラ(ABCDEEFGA)と弾くとAメイナースケールになるので覚えておくと損はありませんよ。

フランセスコ・ファレリの多弦派テクニシャン養成塾では「多弦ならではの大きなスウィープ」と題して動画では8弦ギターを使っていますがフレーズ自体は7弦まで使っている指板を縦横無尽に動くスウィープとなっています。
http://youngguitar.jp/column/francesco03-201707
https://www.youtube.com/watch?v=kEekmnhtO5E
ポジションがあちこち動くのでまずはゆっくり弾いている動画を見て覚えていくつかのブロックに分けて通常の速さに上げていくのが良いかもしれませんね。

五陸先生によるGIT SUMMIT WORKSHOPは「頑固じゃなくて柔軟に! ピッキング・ヴァリエーション開拓法」と題して3連のリズムの楽曲に3つのExフレーズを用意してくれています。
http://youngguitar.jp/gsw/lesson-49
https://www.youtube.com/watch?v=ah_rKyTrTdw
1のリフリズムキープをしっかりして2は5連符が混じった変則的なフレーズ、3はスウィープかと思いきやオルタネイトで弾いているので注意が必要です。

メンテナンス関連の連載講座のYG TUNE-UP FACTORYでは今回からフレットについて解説しています。今回はどういった状態だと不具合があるのか書かれているのでリペアに出す参考にすると良いと思います。

本編最後は機材に関するWEB連動記事を紹介。今月はPRSことポール・リード・スミスのギターについてこれまでの簡単な歴史や現行ラインナップとそれらを動画で菰口雄矢氏が弾き比べています。
http://youngguitar.jp/web/201707-prsguitars
https://www.youtube.com/watch?v=yv0CekDHfY0

そしてもう1つ先月に続いてMarshall“CODE”の限りなき可能性<後編>が掲載されています。
http://youngguitar.jp/web/201707-marshall-code-2
https://www.youtube.com/watch?v=cdGwkjxVhZY

 

そして特別掲載の100%ポール・ギルバート2017には何が掲載されているかというとまずはグラビア!若き日のレーサーXやMR.BIGの写真や様々な名ギタリスト達とのショットやギターに囲まれた写真が掲載されています。お次は過去を振り返ったインタビュー、そしてこれまでポール先生の活動を網羅したディスコグラフィ、ギターコレクションは36本を一挙公開。そしてDLCと連動した奏法特集、ギタースコアは

#1:「Green-Tinted Sixties Mind」from『LEAN INTO IT』/MR.BIG
#2:「To Be With You」from『LEAN INTO IT』/MR.BIG
#3:「Price You Gotta Pay」from『BUMP AHEAD』/MR.BIG
#4:「Take Cover」from『HEY MAN』/MR.BIG
#5:「Shy Boy」from『BACK TO BUDOKAN』/MR.BIG
#6:「Street Lethal」from『STREET LETHAL』/RACER X
#7:「Hurry Up」from『GET OUT OF MY YARD』/Paul Gilbert


の合計7曲掲載されています。
スコアも魅力的ですがギターコレクションやディスコグラフィはポール先生の活動を知るうえでも参考になるのでおすすめです。

という事で今月はかなりページ数が多かったです。でもアラン・ホールズワース先生の追悼特集や100%ポール・ギルバート等保存版的な記事なので置いておいてたまに見るというのにも適していると思います。でもやはり読むのが大変でした。

ヤングギター公式サイト http://youngguitar.jp/

今月号(7月号) の記事紹介や誌面プレビューはこちら
http://youngguitar.jp/yg/yg-201707

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