やっとの事で新しいキーボードが使える状態になったので記事篇です。
まずはスティーヴィー・レイ・ヴォーン特集ですが今回の特集もかなりのページを割いていてそのページ数はなんと77ページ!内容はというとDLCの動画と同じく「SRV愛機と”Pride & Joy”展覧会」での展示内容を大きな写真と共に解説されています。”Number One”はかなり詳細な解説があり当時のギターテックのルネ・マルティス氏の証言も掲載されていますしその他のギターや機材、衣装等も解説付きで掲載されているのでSRV好きの方にとっては貴重な資料になるのではないでしょうか。その次は兄のジミー・ヴォーン氏のインタビュー。弟のエピソードだけでなく自身もブルースギタリストである事から自身の事も交えつつスティーヴィーのエピソードを語っています。インタビューは他にもヴォーン兄弟とは旧知の仲でありダブル・トラブルのリズム隊とのバンド「アーク・エンジェルズ」のギタリストのチャーリー・セクストンがスティーヴィーとのエピソードや彼が亡くなった頃のエピソード等を語っていたり、使用ギター繋がり?で川村真洋さんにSRVモデルの印象やSRVの曲の感想を聞いたりしています。その他にはライヴでの使用ギターと機材の紹介やフェンダーの現行のシグネチュアモデルの紹介があり注目はその後のSRVのインタビュー!これまでヤングギターでは1984年10月号、85年4月号、86年2月号、90年2月号の計4回掲載されたインタビューが再び一挙掲載されています。更には簡単な活動歴とディスコグラフィも掲載されているのでSRVについて理解を深める事ができます。DLCの奏法特集と共にTexas Flood、Testify、Lennyのギタースコアも掲載されています。というように今回の特集は今となっては貴重なインタビューもあるので完全保存版と言える内容となっています。
SRV特集以外ではまずはインタビュー。先に日本勢から登場でDEAD ENDやソロで活躍中のYOU氏が今回はテラ・ローザの活動で7月にライヴ盤を発売した事にちなんで登場。バンド在籍中の事や今回のライヴで披露した新曲について語っていたりライヴ機材も掲載されています。
横関敦氏と小林信一氏はコラボアルバムの「ジェット地獄」を発売した事にちなんで登場。このコラボに至る経緯や楽曲について語っています。気になる楽曲はAmazonで試聴できますがジェットフィンガーと地獄な2人が揃えばこれだけ強力な曲になるんですね。
何度かヤングギターに登場しているtatsuo氏はSIN ISOMERという女性Voのミニアルバムに参加しているという事で登場。これまでの活動や今回発売する楽曲について語っています。
DLCにも出演していた屍忌蛇氏はアルバム「LEVIATHAN」の楽曲解説を主に語っています。
海外勢のインタビューは、まずは先月来日していたポリフィアとジェイソン・リチャードソンが登場。ポリフィアは新EP「THE MOST HATED」の制作秘話を中心に語っていて新たに道入したIbanezのシンクロトレモロ搭載のプロトタイプを写真付きで掲載しています。ジェイソン・リチャードソンは初来日という事でライヴについてや楽曲作りや機材等全般について語っていて8小節だけですが「Hos Down」のTAB譜と解説も掲載されています。ただページ数が少ない!これだけの実力者なのでもっとページ数を割いてほしかったです。
そして9月に来日公演を控えるアクセプトのウルフ・ホフマンは新たなサイドギタリストのウヴェ・ルリス、ドラマーのクリストファー・ウィリアムス加入についてや新譜「THE RISE OF CHAOS」について語っています。
ダグ・アルドリッチとデイヴィッド・ローウィーのザ・デッド・デイジーズは、ライヴレポと共にデイヴィッド・ローウィーのバックボーンやギタープレイ全般について語っています。
DLCにも登場したマーティ・フリードマンは新譜「WALL OF SOUND」の楽曲をかなり細かく解説してくれています。インタビューは日本語で行われているんでしょうけど細かい表現とかで語られているのは流石マーティ先生ですね。
インタビュー以外ではX JAPANのアコースティックライヴのレポと機材紹介がありました。アコースティックスタイルながらエレキギターやアンプも使っているのでどういった機材を使っているのか分かります。
連載講座ではまず初心者向けのYG式ギター事始め帖から。今回のテーマは「奏法面のスキルアップとペンタ入門」という事で異弦同フレットの音を別々に弾く時に役立つジョイントというテクニックやオクターブ奏法のコツ、そしてペンタトニックスケールの基本を解説していますがこういったフレーズはやはり動画がほしいですね。ペンタの解説で「AマイナーペンタとCメジャーペンタは同じ構成音」という解説が出てきますが結構大事なので覚えておくと良いと思います。
フランセスコ・ファレリの多弦派テクニシャン養成塾では「スキッピングを多用したアルペジオ」という事で7弦、5弦、3弦、1弦と弦を跳び越える7弦ギターに適したフレーズがあるので是非身につけたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jATDxEvGgQw
7弦なのでミュートに気をつけてゆっくり練習すると良さそうです。
GIT SUMMIT WORKSHOPは久しぶりに五陸先生以外の講師が登場。吉川 正晃先生による『現代的なアプローチで弦飛びフレーズをマスターしよう!』 という事でこちらも弦跳び。所謂スキッピングとハイブリッドピッキングのフレーズがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=-_0D2paudEY こちらもゆっくり弾いているお手本があるので参考にすると良いと思います。
メンテナンス関連の連載講座のYG TUNE-UP FACTORYでは引き続きフレットの話題です。今回はフレット交換について詳しく解説しています。フレット交換の主な手順が写真と共に解説していますがこれだけの手間が掛かるので交換費用が高いのがよく分かりますね。
最後はろってぃーの Road to Guitar Heroineのシーズン2の第1回。今回はなんとポリフィアが登場。スウィープアルペジオを教えてもらう代わりにダンスを教えるという動画となっています。
http://youngguitar.jp/rotty
https://www.youtube.com/watch?v=yDkEpmPIz7A
今回のアルペジオは比較的簡単なので初心者の方も挑戦してみると良いと思います。
という事で今月はSRV特集で本人のインタビュー等完全保存版の価値ある記事がある一方でやはりインタビュー等他のコンテンツのページ数が少ないのが少し残念です。個人的にはジェイソン・リチャードソンの記事を奏法特集含めてもっと読みたかったです。
ヤングギター公式サイト http://youngguitar.jp/
今月号(9月号) の記事紹介はこちら
http://youngguitar.jp/yg/yg-201709